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トリコ 255 ネタバレ 確定&予想 [ネタバレ 予想]

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一龍
「ワシの心は…ぐちゃぐちゃになったままじゃ…。
 あの日からずっとな…。」
そして、一龍の体のあちこちが、
ミドラのハングリースペースに食い破られる。
三虎
「俺の心もそうさ…。
 洗いもせず着続けたシャツのようにしわくちゃなままだ。
 押しつぶされた俺の胸が唯一安らぐのは食べているときだけだ…。
 人は…何があろうと食べねばならんのだ…。
 どんなに悲しかろうと…、どんなに苦しかろうと…。
 咬んで、飲み込んで、そして食べ続けていかねばならんのだ…。
 俺の進む道はただ一つ、絶えず満たすことだ。
 …この果てしない食欲のな…。」
一龍
「まるで食欲の奴隷じゃな、三虎よ…。
 アカシア様の意思、そしてフローゼ様の心を引き継ぐのが…、
 ワシらの務めじゃった…。
 ワシはIGOの会長になり、お前は美食會を作った…
 恐れていたとおり…、お前は自らのためだけに、
 世界中の食材を手にしようした…。
 三虎…、教えを忘れたようじゃな…。
 自分の食欲に負けるとはのう…。
 あのときトドメをささなかったのはワシの過ちじゃ…。
 今度ばかりは何があってもお主を止めねばな…。
 それがワシの最後の使命じゃ…!!」
三虎
「一龍…。もはや年を取りすぎた貴様には荷が重いだろうな…。
 それにワシを食欲の奴隷と言ったが…、否定はせん。」

ミドラのグルメ細胞が凶悪な姿をオーラのように放つ。
三虎
「"グルメ時代"…、そのまばゆい光の下に生まれた影が私さ…。
 グルメ細胞という悪魔を…、生まれながらにして背負った私は…、
 まさに『食欲の奴隷』なのさ。」
一龍
「ついに出てきたか…。」
三虎
(もう…、これで終わらせよう…、兄者…!!)

ナレーション
三虎のグルメ細胞が姿を現したその瞬間、
(一龍は『マイノリティーワールド』を自らに発動し、
 傷を修復しようとする少数の細胞たちを多数派に変え…、
 驚愕のスピードで回復させる事に成功した。)
三虎
「ほお…、『食没』は十分に済ませてきたようだな…。
 だが、回復速度が上がったところで…、
 私の『舌』の速さについて来れるのか?」
そう言うと、回復を圧倒的超える速度で、
一龍の体はみるみる食い破られる。
一龍
(この速度…なによりこの"正確さ"…。
 マイナリティーワールドは発動してるはずだ。)
「なぜ…、ここまで正確に…」
一龍
(体内のマイノリティーを抑え込んでおるのか…?
 もうワシの技を…、破るとは…。
 いずれにせよ回復の時間はない…。)
「小童が…調子に乗るなよ…!!
 【万膳 王食箸】!!!」

ナレーション
「一流はこの秘儀に全てを込め、
 それに対し、三虎は…、避ける事ができなかった。」

ドドドドドド!!!!

一龍はさらに無数の巨大な箸をミドラに放つ。
息を切らし、苦しい姿の一龍。
三虎
「これで終わりか…。わざと喰らったのだ、一龍…。
 時とは残酷なものよ…。
 かつて羨望すら覚えた男の全力が…、この程度とはな、兄者…。」
一龍
「三虎!」
突如、三虎の姿が透明になって消えていく。
一龍
(これは…三虎の"ミラーニューロン"だ…。

ナレーション
(ミラーニューロンとは『物まね細胞』とも呼ばれる、
 脳の神経細胞のことである。
 このミラーニューロンのお蔭で人は他人の行動を真似するができ、
 技術を習得したり他者に同情することができると言われている。)
一龍
(三虎のミラーニューロンは並外れている…。
 この力によって、この短時間でマイノリティーのコントロールを習得し…、
 さらにこの物まねの才能で、カメレオンのように体の色を周囲に合わせ、
 完全に景色と同化することができる…。
 アカシアのフルコースを探し求めていたあのときすでに…、
 完全に闇に堕ちていたのか…。)
ミドラは背後から一龍を襲い、どてっ腹に致命傷を与える。
そして、一龍が倒れると三虎は姿を現す。
一龍
「ぐうう…うぅ…、
 ……なぜ泣く…三虎よ……。あの時もそうじゃった…。」

そして、かつての戦いでとどめを刺そうとした時を一龍は想い出す。
三虎
「腹が…すくんだ…、くそう…。
 食べても、食べても…、
 どんなに食べてもまだ腹ペコなんだ!!」
泣きじゃくる三虎の姿に、一龍はとどめをさすのをちゅうちょした。
三虎
「初めから、私を殺すことなどできないと…、分かっていたんだろう」
一龍
(三虎…、お主が飢えていたのは食料ではなく…、
 昔も今も、探していたのは…、家族の愛だったんじゃろ…。」
涙を流しながら三虎は話す。
三虎
「悪魔の咆哮は…、流星へと変わり…、
 スパイスのように人間界へと降り注ぐだろう…。
 だがその前に…、とどめをさしてやろう、一龍…。」

一龍
「本当に…強くなったのう、三虎…。
 もう一度だけ…、次郎と三人で…狩りに行って…、
 みんなで食卓を囲みたかったのう…。」
一龍の目にも涙が浮かぶ。

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三虎
「さらばだ一龍!!」
そう言うと、泣きながら一龍にとどめを刺す。
そして、幼い頃の三虎を呼ぶフローゼの声を想い出す。
「三虎!おいで、三虎…。ほら、涙ふくのよ…。
 誰かに傷つけられて、心がしわくちゃになっても…、
 私たちがアイロンでいつでもキレイに伸ばしてあげるから。
 忘れないでね?
 忘れないでね…、あなたには家族がいるの…。」
ミドラは号泣する。
「【メテオスパイス】!!!」

pi40

と、ここで終わりでーす。続きが楽しみですね。
これからも、共産共●のもと、ブログを書いていきまーす。
どーぞ、よろしくお願いしまーす。(^_^)/




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